2021年7月、「ヴァーチャルシネマ」を実験スタートします。CD、Blue-ray等パッケージが売れなくなる中、唯一、記録メディアで気を吐く市場、映画興行のヴァーチャル版の展開です。
現在、プラットフォーマーは管理事業者と著作権使用料の交渉を進めますが、その主張は形式的にリアル劇場同様、製作配給サイドが負担するものとしました。
結果的には、VOD同様、実質的なプラットフォーマーが負担すべき配信サービスと捉えられました。
5G時代、リアルとヴァーチャルの境界線は薄くなり、市場の「クロスオーバー」がトレンドとなります。
日本のお家芸であった 組立産業に於いても、技術のクロスオーバーは業界構造も激変し「戦う土俵」自体が変質します。EVのプレイヤーには、HONDAのエンジン技術は無用であり、動力はパナソニックの電池技術をgoogleのAIが中枢マネジメントする時代です。
ICAが関わる「メッセージ」産業に於いても、過去、音楽産業はレコードの販売、原盤権料分配の最大化、映画産業は興行収入の最大化がゴールでした。現在、音楽ではある意味、複製頒布、ダウンロード配信等のマネタイズ構造が崩壊しています。
あらゆるマネタイズの「出口」を「無限」に開拓し、
権利者に還元する「プラットフォーム」の発想が必要となります。
ICAが掲げる「プラットフォーム」のトータルコンセプトは、「良い創造性を、マネタイズし、市場の循環を創る」こと。
「プラットフォーム」で、クリエーターに求められる機能は、創造されたコンテンツを流通し、ターゲットに訴求、コミュニケートする事です。流通、訴求、コミュニケートするインフラは、リアル、ネット、その両面をクロスオーバーします。
クリエーターは自らのコンテンツが「プラットフォーム」上で流通、訴求、コミュニケートされ、マネタイズされます。クリエーターがプロフェッショナルとして、継続して作品を発表し続ける事を可能にする構造です。
ICAが目指す場所は、使用記録に応じて 適正な対価が支払われる「記録メディアのビジネス」の再興です。