コンテンツという「メッセージ」産業の役割      = 2024年、盤石の事業体制づくり =

日々、ビジネスに於いて、又、毎週、ジムトレーニングやジョギングで支えとなっている「ワード」があります。 

‘ 20マイル行進 ‘  

日々、調子や体調など浮き沈みがあるものですが、このワードは、精神と意識の安定を保つ為にも有効であります。

フィンランドのアムンセンとイギリスのスコット 対照的な2人の、人類初の南極点到達を目指した競争のノンフィクションに触発され、「ビジョナリーカンパニー」に取り上げられた言葉です。史実は、極点に向かったアムンセン隊5名は、ある種、この「冒険」を楽しみつつ、先に極点到達を為し、無事に帰還しました。一方、スコット隊5名は嵐に見舞われつつ、アムンセン隊の極点到達の印を確認後に、帰りに全員が凍死しました。

この歴然とした運命の差は、探検開始までにアムンセンがあらゆる準備と予行練習等万端で臨んだ事に対して、スコットは比較すると、ある種、情緒的で対処的なスタンスにより生じたと思われます。この勝負に於いても詳細ディテールが重要ですが、ここでは割愛します。競争する2つの隊は、ほぼ同じ日常、摂氏マイナス20度~50度の中で生活し、同じように極限的な嵐に出会ったと思います。アムンセンは、事前の備えを徹底した上で、嵐の中であれ、晴天の日であれ、環境を言い訳とせず、内部要因を問題として、毎日、ほぼ「20マイル」を目標に、たゆまぬ歩みを続けました。一方のスコットは、天候や環境により前進しては停滞すると進行の判断にムラがあった様です。死後に見つかったスコットの日記には、外部要因に対して、日々の不満と呪いが綴られています。

攻めのスタンスは、直面するあらゆる事態に対して、捉え方を前向きにします。一方は、対処的であると、ネガティブな感情を持ち、失敗を呼び込みます。冒険や戦さでは、失敗は死に繋がります。ビジネスも「武器を使わない」戦争に例えられますが、人間は、意識の持ち方次第で免疫力から行動、その結果に天と地の差を生み出します。

アムンセンは言いました、「あらゆる状況を想定して準備しておく事で勝利が訪れる、これを人々は幸運と呼ぶ。準備を怠れば失敗は確実、これを人々は不運と呼ぶ」と。

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ICAのビジネスは、ライツマネジメントを目指し、事業軸をデジタルからフィジカルにシフトした現在、事業ベースは興隆しつつあります。未だまだヨチヨチ歩きのベンチャーですが、コロナ禍に於いてもコンスタントに業績を伸ばしてきました。

既存ビジネスに於いて、これより「大規模」事業を目指す為には、様々な事態に耐えうる「ビジネスの基盤」固めが必須です。それには、その時々の作品や市況、外部環境に左右されない体制と仕組みの盤石化が必要です。

我々は事業軸を「フィジカル」に移行後、これまで①販売管理用 各種「シート」、②進行管理用に「進捗管理表」等立上げ、③「ロジスティクス」と「取引先強化」との機能分化を図りました。「取引先強化」を行う 編成営業は、行動に繋げる数値の視覚化として、④毎月、劇場物販の上代投入額を視覚化。現在、シネコン、プラザ、イベントの委託販売、日々の買取販売につき、⑤各目標設定と個別具体的な「エクセル計画」シートの運用をスタートしました。ロジスティックは、編成営業と連携し、業務の効率化、機能化を図っていきます。

管理は、本決算が落ち着いた今、中長期で設定した各課題を進めます。月次ベースで、発生ベースで捉えた決算と現金の精査、営業と連携した差異分析の推進。情報整備では、管理部門「経理財務、人事総務、株式関係、システム関係」に於いて、年次から月次、日次までスケジュールに基づく(データと紙書類)情報検索の効率化、及び(バックアップ含め)恒常的な情報保全を仕上げます。昨年からは、法令施行されたインボイス対応、電子帳簿対応を行います。

以上、営業は目標達成に向けた結果の管理、実効性ある予算実績管理を行い、営業と管理は連携し、管理は 実効性ある予算計画とキャッシュフロー計画を運用します。

古代、マケドニアが生んだ偉人、アレキサンドロスは、ヨーロッパから東方制覇する戦いの過程で、本隊から離れ、敵の機先を制す「ダイヤの切っ先」と言われた、「遊撃」の役割を果たしました。営業事務は、既存事業強化と新規事業立ち上げ、管理体制づくりと営業アシスト等と、全社にわたる臨機応変、機動力あるレバレッジ機能を果たします。

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新規ビジネスに於いて、中長期課題は、世界、海外販路への突破口を模索しています。アニメ系コンテンツの輸出を並行輸入から開始し、正規輸出を目指し、最終、現地での商品化と販売権押さえを進めます。現時点では、非公式、違法商品の問題や送料、通関コスト等の問題があり、一筋縄では進まない状況。現在、非公式では商品がつくれない物、正規ライセンスによる 日本の「伝統工芸品」の海外展開を目指しています。今年から「伝統工芸」に対して、アップル社の「ビートルズ」、東レ社の「パンパシフィック世界テニス」、MLB選手会の「メジャーリーグベースボール」、東宝の「GODZILLA」との公式コラボレーションを進めています。

又、今後生じる、化石燃料、プラスティックに対する規制を想定し、現在のアクリル定番商品につき、「自然素材」を使用した一連の商品化を目指します。現在、メタル系(アルミニュウム製)のライセンスものの商品企画を推進中です。

海外への輸出ビジネスを行うには、コスト問題を解決すべく、纏まったボリュームでセルオフ後商品を取り扱う事、或いは現地へサブライセンスを行い、現地での商品化と販売を行う方向で進めています。

ICAは環境に左右されず、何が起きようとも我々自身の「20マイル行進」を行い、遭遇するハードルを突破しつづけなければいけません。