コンテンツという「メッセージ」産業の役割

~ 変化に動じず、たんたんと為すべき事を実行

変化を機会として飛躍する ~

先日、国内外で株式大暴落が起きました。過去最悪のブラックマンデーを越える暴落になり、その後、株式市場は乱高下を繰り返した様です。TOKYO2020前に予測した通り、その後に生じている現象、インフレ、円安、そして不動産や株価の不安定につき、専門家は様々に理由付けをします。但、本質は、通貨が各国で過剰に刷られ、相対的に価値が薄まった結果の一つ一つです。今後、日銀は利上げで円安とインフレを抑えようとし、一旦は円高に振れます。但、長期的には、現在の財政状況が影響し、金融の信用が揺らぐ可能性が大。ジャブジャブとなった金融による資産バブルに於いて、先ず、中国で不動産バブルがはじけ、今は、日本で株式からマネーが右往左往しています。

本来、金融、通貨は価値を代替する手段に過ぎません。価値を代替する手段は今や、各国の通貨のみならず仮想通貨、その他、代替手段は多々あり、選択可能なものとなっています。その本質から乖離し、実態経済の5倍以上のマネーが商品等として世界で流通する事が歪な状況を演出しています。特に、バランスシート上、財政的に厳しい日本の円は、ゼロリセットされる時期が来ると思われます。

常に変化する世界に対して、我々は、本質を見て、たんたんと為すべき事を実行していくのみです。即ち、今後生じる3つのリスク、金融信用不安、地政学的リスク、直下型地震に対して。資本の保全として、金(ゴールド)の保有率を上げていく事。国内に閉じない、外貨獲得のビジネスの販路を拓く事。

何より今、その力の源泉となる事業基盤を盤石にする事が必須です。

当社事業上、編成営業は、作業面の合理化と並行し、テクニカルな作業でなく、知恵を使った外営業面へ行動のシフト。又、外部パートナーとのアライアンス含め、常に新規事業へチャレンジする事。ロジスティクスは、継続的に物流の機能化を図ります。管理は、発生ベースで捉えた正しい決算と、キャッシュフローのマネジメントを徹底して実行します。

重要な事は、永続的な事業、企業を目指し、この方向で、(与えられて行うのでなく)自立して考え、実行していく意識と習慣を育んでいく事です。

我々は、2020年以降、コロナ禍の4年間に於いて世界が右往左往する中、本質を見て、行政へは為すべき提言を行いつつ、自社では販路の選択と集中、組織構造の漸進的変革により、事業ベースは億単位で成長してきました。

現在の零細ビジネスから価値ある企業へ飛躍する為には、営業、管理ともに、意識と行動、と同時に仕組み、組織を構築していく必要があります。

世の中で、今後生じる変化は過去最大のものとなるかも知れません。この危機や変化を機会として、周囲の現象に右往左往せず、たんたんと為すべき事を為していく事で、自らの価値、事業の価値を高めていきます。「流通」の価値、「サービス」の価値、「商品」の価値、等。

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パリ五輪の日本体操の断片をニュースで観ました。団体戦。予選は中国が一位。決勝でも当初、中国に大きく差を付けられ進行します。金は不可能と思われた場面でも、選手それぞれが連携し、諦めず金を信じて、為すべき演技をたんたんと重ねていきます。その後、予期せぬ出来事、中国選手が鉄棒で落下。一方、日本選手は着実な演技を重ね、結果、奇跡の大逆転となりました。

常に、諦めず、自らを信じて、為すべき事をたんたんと実行していく事が結果に繋がります。ある時は頑張りすぎ前進するものの、次には「電池切れ」で力が発揮できないのでは駄目です。常に、行き過ぎず、且つ規律を持って、ゴールを明確に、たんたんと為すべき事を実行するのみです。

最後に、当初ケガで十分に力を発揮できなかった前回の体操個人総合の金メダリスト、橋本大輝選手の行動が印象的でした。団体戦終盤、鉄棒の演技をほぼ完璧に着地し決めた中、会場の拍手が鳴り止みません。逆転の演技です。その時、橋本選手は、次に演技する中国人選手の為に、会場に向かって「シー」とジェスチャー。更に身振り手振りで「静かにして中国選手の演技の邪魔をしない様」観客を促しました。中国選手と互いに肩を抱き、控えに向かいました。

鉄棒の演技をほぼ完璧に着地し決めた
「静かにして中国選手の演技の邪魔をしない様」観客を促す
競争と共栄

五輪は、ある種、ナショナリズムを煽る反面、人間ドラマの中、人類共通の感情を共有するコンテンツでもあります。古代ギリシアのオリンピアでは、五輪期間中は、如何に争ったポリス同士であろうと、一旦休戦したと言います。

スポーツも、メッセージ産業であるコンテンツ産業の役割の一端を担っています。