2024年、世界へ、変化と危機を 機会に変える!「CHASM」を越える 3

2024年1月1日、能登半島で最大震度7の地震が起き、2日、羽田空港で日航機炎上の事故が起きました。新年早々、ある種の教訓を感じます。

危機はいつ訪れるか判らないもの。常に準備し、「常在戦場」の意識が必須。現実に直面しなければ変わらないのが人間ですが、それでは駄目です。

羽田の、ある種、過失致死傷の事件は、着陸後の日航機が海上保安庁の飛行機に接触し、炎上したもの。様々な原因が絡み合った結果であると思います。海保の乗員が機長以外全員死亡し、事実関係は完全には判りませんが、例えば次の様な想定もできます。

(過失は問われず、できない理由はあるものの結果として)日航機の機長は、前方不注意。海保の飛行機は、管制官の「滑走路前の停止、一番」の指示に対して、「一番で滑走路使用」と認識違い。言葉の勘違いは、万一の確率であっても、大事故にも繋がり得るという事。(自己の思い込みでなく、確認と記録が必須。)

但、事故後、日航CAと乗客の対応は良かったかも知れません。結果、奇跡の脱出劇です。

炎上までの20分弱の間、CAは日頃の訓練とマニュアルに従い、脱出口と避難路の特定と誘導、機内の声掛け。乗客を冷静に落ち着かせました。100~200トンの金属の塊が上空3万フィートを浮いている訳なので、確率は低いとしても、CA機長は常に死と隣り合わせの仕事。常日頃の訓練と心構え、準備は欠かせません。

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ビジネスも、「武器を使わない戦争」と言われます。真剣勝負の場です。

今年2024年以降、日本には、3つ危機が訪れます。「首都大地震」、「通貨危機」、「台湾侵攻」。

事前に、起きる前提の心構えと余裕持った準備が必須です。

この3つの危機に対する突破口の一つは、「グローバル」。

国内に閉じず、海外を相手に展開する事。局所エリアと単一通貨からの脱却により、致命的な危機に対して、リスクヘッジを行います。危機は突破できたところには、新たな機会(チャンス)が訪れます。

ICAの事業は、フィジカル事業であっても基本、資源、設備、原料を要する組み立て産業等ではなく、物理的な拘束はなく、発想とスキームの組み方次第で無限大の可能性があります。又、デジタル化が可能な知的財産、ライツマネジメントに基づくビジネスです。ある種、「正しいメッセージの伝道」が使命でありつつ、あらゆるフィジカル、デジタルのコンテンツに付加価値を与える自由度は無限大です。

ビジネスレポートでも伝えてきた通り、2019年、TOKYO2020前より 国内外の各分野、各フェーズに於いて危機が高まりました。危機に対して、漸進的に、可能な部分よりシミュレーションを実行。海外に関しては、一昨年より、北米、南米、中国市場のリサーチを開始し、各エリアのパートナーと協業関係をつくってきました。

2024年、海外事業を立ち上げる為には、幾つかクリアすべき条件と切っ掛けが必要ですが、課題は明確となりました。

新規事業立ち上げに関しては、創業時にデジタル事業を開始した時から、次を鉄則としてきました。先ず、ICAが主導してビジョンを打ち立てる事。次に、先ずリスクヘッジの為に、自社単独でなく、必要なリソースを持つパートナーとの 利益シェアによる協業パートナーシップをベースとする事。最後に、確りと考え計画した前提ですが、複数の事業を同時に走らせ、チャレンジを繰り返す事。

創業時より、デジタル、フィジカルの事業両面に於いて、協業パートナー各社に支えて頂けたのは、チャレンジするベクトルが、時代、潜在市場にフィットしているからと思われます。

名言があります。「ヒット商品は偶然の産物。組織は計画の産物。」

先ず、事業は永続の為に、「組織」ありき。但し、飛躍の為には、「ヒット商品(サービス)」が必ず必要です。ヒットという、ある種 偶然のチャンスを手にする為にも、事業立ち上げには、多くのチャレンジを重ね、成功確度を高める事が必須です。そのチャレンジを支えるものは、「組織」と「既存ビジネス」です。

「組織」は、現在のICAリソースではパーフェクトなものは望めませんが、妥協はしません。不足分は、社長、会社全社で補い、結果を出す。結果出せないまでも、リスクを把握する事。

「既存ビジネス」は現在、マーチャンダイジング事業に於いて、編成、ロジスティックスのセクションで、自ら成長し拡大していけるステージにまで到達しました。営業は体制の分離を節目に、特に「編成」は、(惰性でない)成果に繋がる行動革新。「ロジスティックス」は機能化が必要。結果として、現在の零細レベルの事業をスケールしていけます。

新規ビジネス、「海外展開」に関して、組み立て中のコンテンツは、販売テリトリが初のグローバル・ライセンスのビートルズ と日本伝統工芸品とのコラボレーション。ICAが事業主体でありつつ、協業パートナーシップは、全国の伝統工芸の工房サイドと協業を組んでいます。商品素地のベクトルはSDGsの時代トレンドにもマッチし、又、ビートルズは昨年末より世界でチャートを席巻しています。キラーコンテンツの一つです。

加えて、ICAが日本で展開するアニメ系コンテンツは、音楽、映像、マーチャンダイジング共に、徐々に海外市場のメインマーケットへ訴求しています。今後、いずれ、メインストリームに躍り出るコンテンツが多く出てくると思われます。

「ヒット商品(サービス)」を生む為には、メジャー市場を意識しつつ、本当に好きな人間がコアに拘り創作し、ディテールに拘る事が必須です。