5G革命、「第一幕」
「PLATFORM」構想
将来に向け、ICAはHPフルリニューアルに当たり、アートフレア社という素晴らしいパートナーによって、5G時代 ライツマネジメントの「PLATFORM」を構築中です。先ずは、シンプルな既存ビジネスを表現しつつ、アナログ・ベースでクライアント(クリエーター・権利者と企業等)へサービス/機能を提供する「窓口」を設けます。
TOKYO2020後
先月の月初会議から1ヵ月間に生じ朝礼でも触れた世界の変化を、ICA事業ベクトルに沿って整理します。
中国恒大集団のデフォルト危機で株価下落により様々の憶測等取り沙汰されています。一部国家ではスタフグレーションの傾向が生じています。以前、USの住宅バブル崩壊が取り沙汰され、実際にリーマンショックが起きました。一方、中国の不動産バブル崩壊は、常に取り沙汰されて来たものの、共産党がある種胴元でもある為、崩壊は起きず軟着陸するという話もありました。
最近、中国共産党は格差是正、毛沢東思想への回帰含め 企業活動への政治介入を強める中で引き締めの方向に動いている部分もあります。中国恒大集団の動きは一過性の可能性はありますが、場合によっては世界で実体経済に比較し過剰となった通貨の信用不安に結びつく可能性もあります。
日本は、岸田政権によって新自由主義からの転換、格差是正の再分配の方へ舵を切り、更に借金を重ねる事と思います。(日本国債は外国人も10%以上保有しており年々増加。国有財産等を加味しても借金はBS上債務超過。国の借金は、直近GDPの2.4倍、税収の20年分。
(大戦前ハイパーインフレを招きヒトラーのナチスが台頭したドイツ:丁度、賠償返済額は当時国民総所得の2.5倍、国家財政の20年分。))
大戦前の世界恐慌も、実際は3年間、株価大暴落から時間を掛けて起きています。
通貨信用不安から生じる世界的な不況への転換は社会に不安定さを齎し、人々は不安な中、政治、経済に於いて強い「軸」、メッセージを求めます。
ある種、変化は新規の需要を喚起し、惰性に胡坐をかく既存の構造は崩壊に向かわせます。
チャレンジャーであるICAは、これら変化に備えつつ、変化を機会としなければいけません。
変化に臨むに当たって、先ずは先立つベースとなる恒常的な利益体質と、タイムリーなキャッシュフロー・マネジメントを、それぞれのスタッフ、当事者が主体的に計画、実行し、期限までに成果を出さなければなりません。同時に、世の中の動きを見据えつつ、確りと資本の保全を行っていきます。
9月、本決算結果は、前期から当期へとデジタルコンテンツ配信の事業規模が減少したにも拘らず、フィジカルコンテンツの規模が拡大する事で売上増加しています。売上346,824千円(前期比115.0%)。尚、利益は、前期当期とも人件費・経費を越える利益を出せていません。
直近のICA事業の課題は、利益とキャッシュストックの最大化であり、それを個々スタッフが意識して計画、実行し達成しなければいけません。
直近のマーチャンダイジング事業に於いて
利益最大化を成す為には、各担当取引先へ買取及び委託販売に於いて仕入率の減額、卸率の増額を意識して仕切り直す必要があります。又、仮に、現在の物流作業をアウトソーシングした場合、個々スタッフが現在の必達利益プラス、委託コストを吸収できるビジネスを組み立てる事が肝要です。
その一つの処方箋として、利益率の高い「メーカー事業」のウェイトを増やす事があります。ここでは、自社製造によって生じる在庫等のリスクヘッジの為に、パートナー販路との販促施策の協業が有効です。
個々スタッフが自ら企画立案の上、ライセンスし、パートナー販路と連携の上で監修、製造の進捗管理を行う事。オリジナルな企画、素材、デザインを構築できるかが問われます。中でもデザインに於いて、オリジナルなイラストを「描き起こす」イラストレータ等の存在は重要です。
ビジネスの地殻変動
ところで、イラストレータやSE等といった職人や専門職は現在、マネジメント事務所に所属するばかりでなく、ネット上で直接、クライアントとマッチングし繫がり、取引を行っています。結果、ネットでは中間コストが無い分、価格破壊が起きています。例えば、事務所通しで5万円の発注仕事が5千円で受託されます。中には無償でもOKな個人もいます。
我々が携わる領域のライツマネジメントのビジネスに於いても、クリエーターやアーティストは過去も今もマネジメント事務所やレーベルに所属し、その法人を通して仕事が為されます。一方、今やネット上では、クリエーターやアーティストも自ら作品を流通しSNS等で宣伝しています。
いずれ、企業の需要とのビジネス上のマッチングも、直接、クリエーター個人で請け負う事が当然となります。クリエーターやアーティストのビジネスの地殻変動は、ここから加速し生じる様です。
過去は、巨大資本によるメディア宣伝、物流インフラが必要であったところ、将来は、個々のクリエーターに必要な要素は、個人では十分にマネジメントできない法的、会計的、営業マーケティング上の側面となります。
現在構築中のICA 「PLATFORM」は、β版としてアナログ・ベースでスタートし、法的、会計的、営業マーケティング上の側面を担い、企業とのビジネスをマネジメントします。いずれ、個々のクリエーターと企業等ニーズとのマッチングは、AIが行います。
先鋭化された「メッセージ創出のビジネス」に於いて、ライツマネジメントのエージェントに先ず必要な役割は、AIにはできないフィロソフィ、ビジョン、仕組みの組み立てです。