ヨーロッパ中世、宮廷音楽のパフォーマンスは、王侯貴族に向けて、写譜によりその場のみでライブ演奏され、絵画はその場で現物のみに記録されました。
産業革命後、印刷やプレスの技術によって、一般大衆に向けて、音楽、書籍、更に映像は記録され、複製頒布される様になります。
無限の再生に耐えうる完璧なバランスと編集を記録する「記録メディア」の時代、その産業は隆盛を極めます。
インターネットによって、許認可事業のマス媒体を介さず、一般大衆の間でインタラクティブな発信とコミュニケーションが可能となりました。
旧産業である音楽、書籍、映像といった記録メディアは、サブスクリプション方式により情報として消費され、個別の著作権保護、使用記録等による大規模なマネタイズが難しくなっています。
グローバル市場に於ける「記録メディア」のマネタイズ構造の崩壊を背景に、4DX等 ネットに代替できない「体験」を提供するシネコンは、「最後の記録メディアの砦」と言えるかもしれません。
2021年、総プロフェッショナル=総アマチュア時代に向かっていることから、マネタイズの手段は、専らライブや記録メディアでない物販に依存しています。
イラストレータやSE等といった職人や専門職は現在、マネジメント事務所に所属するばかりでなく、ネット上で直接クライアントとマッチングし、取引を行っています。結果、ネットでは中間コストが無い分、価格破壊が起きています。5万円の仕事が5千円で受託される。中には無償でも対応する個人もいます。
我々が携わるライツマネジメントのビジネスに於いても、クリエーターやアーティストは過去も今もマネジメント事務所やレーベルに所属し、その法人を通して仕事が為されます。一方、今やネット上では、クリエーターやアーティストも自ら作品を流通しSNS等で宣伝しています。
いずれ、企業の需要とのビジネス上のマッチングも、直接クリエーター個人で請け負う事が当然となり、クリエーターやアーティストのビジネスの地殻変動は、ここから加速すると考えられます。
インターネットによって、許認可事業のマス媒体を介さず、一般大衆の間でインタラクティブな発信とコミュニケーションが可能となりました。
旧産業である音楽、書籍、映像といった記録メディアは、サブスクリプション方式により情報として消費され、個別の著作権保護、使用記録等による大規模なマネタイズが難しくなっています。
グローバル市場に於ける「記録メディア」のマネタイズ構造の崩壊を背景に、4DX等ネットに代替できない「体験」を提供するシネコンは、「最後の記録メディアの砦」と言えるかもしれません。
2021年、総プロフェッショナル=総アマチュア時代に向かっていることから、マネタイズの手段は、専らライブや記録メディアでない物販に依存しています。